- トップ
- 工場見学・学ぶ
- ビスケットファミリー
- ビスケットの豆知識
ビスケットの名前の由来
ビスケットの名前の由来は、ラテン語のビス(2度)・コウトゥス(焼かれたもの)から生まれたと言われています。
ヨーロッパでは、古代から航海や遠征のための食糧として、日持ちを良くするために2度焼いたパンを持参していました。この2度焼いたパンがビスケットの起源であり名前の由来でもあります。
なお、当時の言葉では、食糧としてのパンと、菓子としてのビスケットとは明瞭に区別されていなく、混用されていたようで、このビス・コウトゥス(bis coctus)は、のちに、2度焼かれたパンという意味のラテン語 ビスコクトゥス・パーニス(bis coctus panis)ともいわれるようになります。 現在、フランス語のビスキュイ(biscuit)もポルトガル語のビスコイト(biscoito)、オランダ語のビスクヴィー (biscuit またはbiskwie)もみな2度焼かれたといった意味をもっています。
実は、ビスケットの由来として言われている仮説がもう一つあるのでご紹介します。
19世紀はじめ、スペインのビスケー湾での出来事です。
とある荒くれ船乗りが海で遭難、九死に一生を得てホッとしたのもつかの間、食糧がないことに気づきます。あるのは海水に浸った小麦粉とほんの少しのバターと卵、そしてお砂糖だけ。ヤケになった炊事係はこれらを全部一緒に練って焼いたところ、なんとまあ、おいしいこと。
これで飢えをしのいでいるところを助けられますが、帰ってからもその味が忘れられず、研究を重ねて発酵させて焼くことを発見します。このおいしい焼き菓子は、ビスケー湾でできたからビスケットと名付けられました。さて、あなたはどちらを信じますか?
出典:(社)全国ビスケット協会