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ビスケットの起源と歴史

昔は保存食だったビスケット

ビスケットの起源をたどると、今から1万年前の人類がパンを作り始めた時代にさかのぼります。
当時のバビロニア人は、驚いたことに小麦粉を発酵させる原理も知っていたそうです。
チグリス、ユーフラテス河一帯に栄えたバビロニア遺跡からは、小麦粉をこねてパンを作った道具や、その様子を描いた壁画が発見されています。

当時、遠くへ旅をする時には、食糧として、日持ちをよくするために、パンを乾かしてもう一度焼いたものを持って出かけたそうです。どうやら、これがビスケットの起源ではないかと言われています。

ギリシャを経てヨーロッパに広まったビスケットは、探検家のコロンブスやマゼランも長い航海にのり出す時に、大量のビスケットを積み込んだという話が残っています。
その昔、ビスケットは保存食として親しまれていたのです。

女王様の愛したビスケット

現代に近いビスケットが本格的に作られるようになったのは16世紀になります。
ヨーロッパの宮廷で盛んに食べられるようになり、色々な味やおいしさが工夫されだしたのです。
イギリスのエリザベス女王は、技師オスボンに命じて宮廷に焼きがまを作らせ、ビスケットを焼かせたといわれています。また、フランス王妃、マリー・アントワネットも宮廷でビスケット作りをさせていたそうです。
やがて産業革命が起こり、製造機械も高度化して大量生産されたため、一般にも普及してきました。

ポルトガル人と一緒に日本に初上陸

1543年、種子島に漂着したポルトガル人は、鉄砲とともに、カステラやビスケット、ボーロといったいろいろな南蛮菓子を日本に伝えました。これらの南蛮菓子は、徳川将軍も大のお気に入りだったようです。
こうして日本に上陸し、広まっていったビスケットですが、日本でビスケットの販売を本格的に始めたのが風月堂です。
あるとき主人の愛児がハシカにかかり、洋行帰りの医師にみてもらいました。
その時出されたのがビスケット。
当時の日本人がバター臭くて食べられないものを、子どもが喜んで食べるのを見て、これは!と思いついたのです。
はじめは生地を寝かせることを知らないので失敗続きでしたが、ある時、前の日の残り生地を使ったところ偶然成功。その当時つけられた「乾蒸餅」というネーミングは、このビスケットにつけられた名前です。

出典:(社)全国ビスケット協会

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